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2013年11月

2013年11月 2日 (土)

シャッターチャンスと美意識

昨日フォトコンテストの審査をさせていただき、数千枚のプリントすべてに目を通した。こういうのは審査員の主観だから、惜しくも選に漏れた方は、単に趣味が合わなかった、審査員が違えば入賞してたかもしれないと思ってほしい。

ただ、残念ながら8割以上の作品は、手にした瞬間に落選と思うものだった。その作品はもしかすると、誰が審査員をやってもほぼ同じだったのではと思う(少なくとも昨日ご一緒させていただいた先輩写真家とはそうだった)。

その理由は、1)プリントがいいかげん、2)画として洗練されていない、の2点に集約されると思う。アマチュアの軽やかさ、初心者の大胆さを大切にしてほしいと思うのと同時に、研究し尽くしたような人、徹底的にやっている人にもっと出会いたかったとも思う。

まず、プリントでの審査だったので、用紙やプリント方法を学習している人、大切にしている人のプリントは、かなりはっきり分かった。

日頃からプリントを意識的にやっている人は、その緊張感のようなものが紙から伝わってくるのであろう。

誤解してほしくないのは、だからといってぶっつけ本番的に業者に高級プリントをしてもらえばいいということではないということ。日頃の積み重ねの話だ。

また、目の前の「出来事」とか「シャッターチャンス」はとらえているものの、それが画として洗練されていないというものが多かった。

これには、日頃どれだけ意識的に写真を撮りプリントしているかのほかに、他人の写真、古今東西の名作(絵画や映画等も含め)をどれだけ見ているか、もっと広く言えば、自分なりの視覚の美意識みたいなものをどれほど持ってものを見、触れているかが問われるのだと思う。

なぜなら、シャッターチャンスはカメラを初めて手にした人でもとらえることができるが、それを美的に洗練させるには、ある程度の経験や学習が必要だと思うからだ。

とくに光や色の描き方には、その人の日頃の光や色の意識の仕方がはっきり現れる。

言うまでもないが、これらすべては、コンテストに入賞したいならの話で、そういう訳ではない人や記念受験的に応募される方は、その限りではない。

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