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2016年5月24日 (火)

感覚で考える

過去2回の記事で、6/10のトークイベントに向けてのプレトークを木下アツオさんとの間で行っています。「プレ」ながら既におもしろい話がたくさん飛び交ってます(前編 後編)。

なかでもとくにおもしろいと思っているのが、「感覚で考える」ということ。それは例えば、「視覚で考える」、「聴覚で考える」、「味覚で考える」というようなことです。

でも、言葉でなく、視覚、聴覚、味覚などで考えるって、よくわかりませんよね。

ちなみに、「考える」とはどういうことかというと、このネット辞書によると、「知識や経験などに基づいて、筋道を立てて頭を働かせる」というのがその1つです。それを感覚で行うのです。

例えば、モーツァルト。逸話には事欠かないモーツァルトですが、14歳のときにアレグリのミゼーレを1回聴いただけですべて記憶して記譜したとか、作曲はあたまのなかにすべてのパートの曲全体が鳴るのを譜面に書き落とすだけなどと言われています。まさに完璧な「聴覚的知性」です。

また、ピエール・エルメのドキュメンタリー映像を見たとき、彼が新しいスイーツを創造するときの、立体的な発想に驚きました。おそらく彼は味覚(と視覚と触覚)で考え、まるで建築のように、味を構築していくのでしょう。

木下アツオさんは、人には創造的に感覚で考える場所があると言っています。そして、それを「空間」と呼んでいます。デジタル写真の「色空間」のようなものです。モーツァルトにはモーツァルトの「音空間」が、ピエール・エルメには彼の「味空間」があって、そこでクリエイティヴなことが起きるのです。あなたにもあなただけの空間があるのです。

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