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2016年6月16日 (木)

写真と音楽の確かめ算

先週末はコンサートで演奏して、今日は1曲書き上げて、明日からもしばらくアレンジや作曲の仕事が続きます。その一方で、写真は個展開催中です。

よく「写真と音楽、どっちがメインなんですか?」と訊かれることがありますが、このブログの読者の皆さまには、それは主婦に「掃除と料理、どっちがメインなんですか?」と訊くのと同じくらい愚問だと知っておいてほしいです(笑)。

ともあれ、同時に聴覚と視覚でものづくりをしていると、あらためて二つに共通性があることがわかります。

たとえば「モチーフ」。

モチーフは、音楽ならばメインのメロディで、写真(絵画)ではメインの被写体です。

初心者のうちはとくに、音楽でも写真でも、モチーフを「キャッチー」にしたがります。おそらくそのころは、それ以外のものがよく聞こえていない、よく見えていないからじゃないかと思っています。人はメロディや被写体に感動するのだと思っていたりします(少なくとも私はそんな感じでした)。または、キャッチーじゃないと人に無視されそうで不安ということもあるかもしれません。

でも、次第に、大切なのはモチーフだけじゃないことにきづいていきます。「トーン」も大切だとわかってきます。音楽ならばハーモニーや楽器の音色、写真なら配色、明暗の扱い。

コントラスト、解像感、遠近感なども、両方に共通して大切です。

そして、リズム。リズム感覚は写真の構図感覚に近いです。

そういうことがわかってくると、キャッチーなモチーフだけではおもしろくなくなってきます。たとえばベートーヴェンは、たくさんのモチーフのスケッチを書いたそうですが、実際に楽曲に採用したのは、そのなかでも比較的シンプルなモチーフだったそうです。そのほうが展開しやすいし、曲を組み立てやすかったのでしょう。抽象的な印象も与えます。

このように、音楽と写真には共通点が多くあります。なので、今日作曲をしているときも、ときどき音を写真(画像、映像)に置き換えていました。そうすることで、算数の「確かめ算」のように、作品のよしあしを客観的にみることができます。

私の場合は音楽と写真ですが、料理が得意な方は料理に、文章が得意な方は文章に、運動が得意な方は身体運動に、置き換えて考えたらいいと思います。きっと共通点があるはずです。

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