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2017年1月18日 (水)

詩と音楽

一般の人々にとって、詩が身近な存在でなくなって久しい。

ウィキペディアのこのページを一目見れば、詩がどれほど人類にとって大切な存在でありつづけてきたかがすぐにわかる。「詩」と一言で括ってしまうのに抵抗があるほどのボリュームである。

しかし、現代の我々はどうだろう。読者の方で、詩を日常的に読んだり書いたりする方はどれほどいらっしゃるだろうか。現代日本で一般人が詩に日常的に触れるのは、歌の歌詞と川柳くらいかもしれない。

これはあくまで私の推測だが、この社会での詩の存在感は、録音音楽の普及と反比例しているのではないか。

かつて音楽がすべて「生」だった頃、つまり録音再生の技術がなく、音楽は演奏されるその場に居合わせない限りは聴くことができなかった頃、詩が、いま我々が録音音楽を聴くときにする体験と近いものを提供していたのではないだろうか。

もちろん大昔から音楽はあちらこちらにあって、海辺で畑で路上で人々は音楽を奏でた。だが、いま我々が誰にも邪魔されることなくヘッドフォンで「個人的に」音楽を聴くような体験を、かつて人々は一人本を開き、詩で味わっていたのではないか。

もう少し前、印刷がそれほど一般的でなかった時代まで遡ると、我々がいまホールに大枚を払って行くコンサートで聴く音楽のように、貴重な書物にある詩を味わっていたかもしれない。

詩で得られる体験は、音楽体験に似ていると思う。抽象的で、感情に深く関わる。

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