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2017年1月22日 (日)

語りすぎない技術

私の好きな音楽家の一人に、アイスランドの若い作曲家・ピアニスト、オーラヴル・アルナルズ(Olafur Arnalds 英語読みでオラファー・アーノルズなどと呼ばれることも多い)がいる。そのシンプルで透き通るような曲調で世界中にファンがいる。アコースティックとテクノのバランスもいい。


そんな彼の「20代で学んだ5つのこと」と題するインタビュー記事(英語)がある。

その「作曲について」のところで、「語りすぎない技術(art of understatement)」ということを言っている。

「(20代では)語りすぎない技術を学んだと思います。昨日デビュー10周年記念にファーストアルバムを再リリースしようかという話になりました。30歳になる年でもあるので。でも、聴き返すのがちょっと怖いんです。もう何年も聴いていないですから。当時を振り返ってみると、大きいことを表現したいときは大きい音楽にして、悲しいものをつくりたいときは琴線に訴えるようなことをやっていました。でも、今ならそこまで言い切らないようにやるでしょう。こっちのほうがむずかしいんですが、うまくいったときはよりパワフルになります。

プロデューサーの仕事でもそうでした。今はもうあんまりやってないんですが、以前はいろんなアーティストのレコードをプロデュースしてました。あるとき、バンドの名前は伏せますが、そのレコードでの僕のプロデューサーとしての仕事は、ミュージシャンに『演奏しないように言うこと』に尽きました。そのアルバムで僕がやったことと言えば、9割がそれ。はじめはすべての曲ですべての演奏家が演奏していたので、音楽がいっぱいいっぱいで緩急がない。なので僕が『じゃあこの曲ではあなた1人。ほかの皆さんはお休み。この曲はこの二人。ほかの人たちはお休み。ああでも7人もいるのか〜』と。彼らにとってはしんどかったと思います。」

Pray 〜世界に魅せられた者たちのライヴ6
2/14 南青山マンダラ
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