« 量は努力じゃない | トップページ | 未知のものにあえて取り組む »

2017年2月20日 (月)

写真を撮ることの楽しさ

写真を撮ることの楽しさは、「インプットの楽しさ」。なぜならカメラは受信機であって、送信機ではないからだ。

当たり前のことを何を今さらと思われるかもしれない。だが、写真を撮ることに絵を描くことのような要素を求めている人も少なくないから、なんとなくカメラはアウトプットのツールだと思っている人もいるかもしれない。だけど、撮影する瞬間の行為そのもの、そのときのカメラの働きは、インプット。あるいはコレクション。

経験から言うと、インプットの楽しさとアウトプットの楽しさは別物。音で考えればよくわかる。録音の楽しさと、プレイの楽しさは別物だ。

「こんど○○に行って写真撮りまくってきます!」という宣言は、置き換えれば「こんど○○に行って音録りまくってきます!」ということになる。

一部にあるネイチャーフォトの「様式美」を録音に置き換えて想像してみよう。「前半15秒にせせらぎの音、後半30秒は鳥の声」と、1:2の黄金比率を大切にしたり、「隅々までよく聞こえるように」とマイクには指向性を持たせずパンフォーカスを使ったり、「録音後にエフェクトも編集も加えてはならない」と録って出しですべてやったり、ということになるかもしれない。

しかし実際には、旅にカメラを持つ人は多いが、サウンドレコーダーを持つ人は少ない。おそらくそれは、視覚と聴覚と記憶にまつわる、人間の生理と関係している。

L1011869s

© all rights reserved

|

« 量は努力じゃない | トップページ | 未知のものにあえて取り組む »