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2017年2月22日 (水)

写真にまつわる個人的な不思議

巡り会いとは不思議なもので、かつては写真と無縁どころか、例えば旅先で写真を撮ることも否定していたような自分が、写真で仕事をするようになるとは夢にも思わなかった。写真家になろうと思ったことも一度もない。

だが、考えてみると、生まれて初めて自分の小遣いで買おうと思ったのが、カメラのケーブルレリーズだった。幼稚園の年長のとき、なぜか宇宙に猛烈に興味を持ち、親に1冊だけ買ってもらった星の本に載っていた長時間露光の天体写真にあこがれていた。

その本には撮影方法も載っていて、そこに「レリーズ」というものが出ていた。どうやらこれを買ってお父さんのカメラにつなげば、ぼくも星の写真が撮れるんだと思った。我ながらへんな子どもである。

母親と夕方行くスーパーや魚屋の近くに写真屋があり、背伸びしてやっと見えるディスプレイにレリーズらしきものが置いてあった。当時は足し算も割り算も知らなかったので、毎月の小遣い10円をいくつ貯めたら買えるだろうと来る日も来る日も考えていたことをよく覚えている。

また、生まれて初めて親に誕生日プレゼントをリクエストしたのも、思えばカメラである。小学3年のときだったろうか、当時流行っていた「ポケットカメラ」というのを誕生日に欲しいと父に言った。

子どもがおねだりしたものをすぐには買ってくれないポリシーの両親だったが、ポケットカメラは不思議と何も言わずに買ってくれた。カートリッジ式のフィルムが入るやつ。1回きりしか発光できないストロボが何個か入っていた。

その後、32歳でライカを買うまでは、自分の意志でカメラを持つことはなかった。

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