« 原点を思い出す | トップページ | シンプルなことを徹底的に考える »

2017年4月26日 (水)

写真を作品に変えるヒント

写真は一昔前と比べてずいぶん変わりました。

フィルムからデジタルになり、しかも誰もが持ち歩く携帯電話にカメラが入ったことで、写真を撮ることが日常的になりました。そのうえ、紙にプリントしなくともインターネットでかんたんに人に見せたりあげたりできるようになりました。紙で写真をあげると「データがほしい」(苦笑)と言われる時代です。

二昔前だと、写真は誰かカメラを持っている人にお願いして撮ってもらったものです。いまスクショと呼ばれるメモ代わりの写真は、もったいなくて撮れませんでした。なぜなら、高度な近接技術がなければいけかったのですから。カメラに入れたフィルムを1年かけて撮り切るみたいなこともよくありました。

でももう、特殊な撮影を除けば、誰もが好きなだけ好きな写真を撮れる時代になりました。

するとその間に、「写真作品」と呼ばれるものも当然、大きく変わりました。

以前は、フォトジェニックな被写体やあまり人が行ったことのない土地を、きれいな構図と適正な露出で撮ってきちんとプリントすれば「作品」と呼べたものです。

いまはどうでしょう。

ためしにInstagramを#landscapeというタグで見てみましょう。これを書いた時点で約5600万の写真がそこにあることがわかります。「いい写真」「上手な写真」と呼ばれそうなものも無数にありますね。

そう、「いい写真」「上手な写真」というだけでは、「作品」になりづらくなってきたのです。それは読者の皆さまの多くも実感しているのではないでしょうか。

作品に求められることは2つあると思っています。

1つは「アイディア」。

アイディアと一口に言っても、コミカルなアイディア、シリアスなアイディア、視覚的アイディア、文学的アイディア、ジャーナリズム的なアイディア等々さまざまあります。

例えば、林ナツミさんの「本日の浮遊」。

じーんと感動したり、考えさせられるものではありません。視覚的におもしろい!と思えるアイディアです。

写真が誰にでも簡単に撮れるようになった現代は、アイディアをすぐかたちにしやす時代とも言えます。

また、1枚では成立しないアイディアも、複数枚の組写真ならかたちにすることができますね。

もう1つ作品に求められるのが「驚き」。

例えば、Dan Mountfordの多重露光作品

いまでこそ多くの人が彼のマネをするようになりましたが、彼が学生時代につくった作品は衝撃的でした。

このように、影響力のある作品にはなんらかの「驚き」があります。

R2062400

© all rights reserved

|

« 原点を思い出す | トップページ | シンプルなことを徹底的に考える »