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2017年6月 5日 (月)

リニア脳と非リニア脳

細野晴臣さんと星野源さんの本「地平線の相談」を読んでいたら、細野さんが左脳を使うからなるべく音符を使わないという意味のことを言っていました。音楽は右脳でやることだから、と。

それは実感としてよくわかります。楽譜に限らず、文章も、書き続けると頭が左脳化してきます。

楽譜はともかく、文は完全に「リニア」、つまり、一直線に進むものです。同時多発できないのです。例えば音楽や他の美術は、同時に何音か鳴っていたり、複数のレイヤーがあっても成立しますが、言葉に限っては、左から右、または上から下にのみ1本の線として進むことが大原則です。そうでないと理解してもらえません。

描写が上手いと言われる作家は、本来は順序なく同時多発で起きていることを、一直線の文章に「順序だてて」置き換えることに長けているわけです。それは、3次元の情報を1次元にする作業です。

読者は、頭のなかでそれを3次元に展開します。優れた作家というのは、それを「4次元」くらいに感じさせてくれる技術の持ち主なのかもしれません。

ともかく、私の場合、文章に長い間集中していると、次第に頭のなかが言葉で満たされ、「○○だから××だ」と、リニアでロジカルになっていきます。

逆に、非リニアな仕事を続けているときは、文章が書けなくなっていきます。ここのところブログが滞りがちなのはそのためです。

私たちは何かを「考える」とき、言葉で考えることがほとんどだと思うのですが、アートでは、言葉やロジック以外で考えることがとても大切です。

先日整体に行ったとき、「頭がとても疲れてますね」と言われたのは、しばらく左脳を使いすぎていたんだと思いました。その後、右脳の仕事が続いているので、いま頭はちょっと非リニア。久々にブログでリニアになりました。

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