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2017年12月

2017年12月 4日 (月)

ROCK YOU 2018

2月に京都の高台寺で行われる参加型写真イベント「ROCK YOU 2018」。そのプレイベントを先週、表参道のピクトリコ ショップ&ギャラリーで行いました。

ROCK YOUというのは、カンタンに言えば、オリジナルのレコードジャケットをつくって高台寺に展示してしまおうというイベントです。エントリーして作品を提出すれば、誰でも参加できます。

参加作品はすべて、高台寺の一般入場者にふつうに見てもらうことになるそうです。かなりROCKですね。世界中からたくさんの人が訪れる高台寺ですから、作品とお客さんの間にどんな化学反応が起きるか、非常にたのしみです。

先週行われたのは、一般参加の作品に先立ち、ゲストフォトグラファー4人がまずはお手本を、という展覧会でした(お越しくださった皆さま、応援してくださった方々、あらゆる側面からサポートしてくださったピクトリコの皆さま、ありがとうございました)。

私はフォトグラファー&ミュージシャンという立場で参加。レコードジャケットを制作し、最新アルバムのアナログ版を公開し、ライヴも行いました。

さて、ROCK YOUでジャケットをつくることについて。

他のゲストフォトグラファーが「このジャケットはむずかしかった」と幾度かおっしゃっていたのを聞きながら、その場で言えなかったことを正直に告白すると、私にとってはむずかしい要素が全くなかったです。ゼロ。(強いて言えば、プリントを切って折って貼るのが慣れるまでむずかしかったです)

理由はおそらく、これまで20年近く、自分の(だけでなくほかのアーティストの)アルバム、ライヴ、写真展等々、あらゆるパッケージやフライヤー類を、写真を使ってデザインしてきたからだと思います。しかも今回は、クライアントがいない仕事だから100%自由。

そういう自分の経験から、これから参加されようとする方にデザインのヒントを。

1)写真は、それ1枚で言い切っていないものを選ぶ。「余白」のある像を選ぶ。

「余白」というのは空白ももちろんですが、自由な解釈の余地がある写真という意味でもあります。

空間の余白はデザイン面で文字が乗せやすいなどのメリットがありますし、印象の余白は見る側にレコードの中身を想像させます。

2)文字のフォントは、特殊な効果を狙っているのでなければ、一般的なものを選ぶ。

例えば、私の好きなECMレーベルのジャケットはほぼすべて、Helveticaというフォントを使っています。アルファベットの文字デザインは、シンプルであればあるほど美しい佇まいになります。

ただし、日本語はその逆で、買ったときからPCに入っている日本語フォントをそのまま使ってしまうと、かなりダサい印象を与えがちです。日本語のときは、1文字だけ大きくするとか、高低をバラバラにするとか、デザイン的な工夫しないといけません。でも、縦書きはまた別なんですよね。明朝、ゴシックの使い分けにも注意が必要です(つまり、日本語フォントをデザインするのは経験則が必要ということです 笑)。

迷ったらアルファベットのタイトル、ミュージシャンの作品にすることをおススメします(笑)

あと、レコードジャケットというのもこれから確実に盛り上がるメディアです。アナログ回帰は一時のブームじゃなさそうですよ。いま多くのミュージシャンがCDはつくらなくてもヴァイナルはつくっています。

メジャーじゃないけど好きなあのアーティストに、自分でつくったジャケットを見てもらったりしたら、オファー来るかもですよ。マジで。

今回ゲストで参加してみて、ROCK YOUは見るよりも参加するほうが圧倒的におもしろいことがよくわかりました(詳細はこちら)。

2月に京都でお会いできるのを楽しみにしています。

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