機材の話
世阿弥は「秘すれば花」、大切な秘伝は伝えないほうが観客は感動すると言いました。
しかし、当方のブログに関して言えば、必ずしも「秘すれば花」ではありません。
かつて「安達ロベルトのモノクローム」とかいう名前で(もう名前さえ忘れてしまいました)ブログをやっていたときと比べると、今の読者数は1/10以下です。
理由はカンタンです。機材の話をしなくなったからです。
その頃は、カメラやレンズの名前を出して写真をブログに公表してました。秘伝もなにもあったものではありません。ときには使っている機材の話も書きました。そしてそれは多くの人を刺激しました。
メカ話がなぜ一部の方を刺激するのか、そのメカニズムを私自身よくわかっていませんが、それによって興奮する方がいるのは確かなようです。
これは日本だけでなく、世界的にそうです。機材の話は、写真の話以上に注目されます。
でもあるとき、私がブログに書いた機材の話に尾ヒレ背ヒレをつけてネットで拡散した方がいました。それを見て私のほうは、逆にいっきに冷めてしまいました。怖くなりました。
機材ネタを書かなくなったのはそのときからです。そして、訪問者数は驚くほど減りました。それはさみしいことでもあります。
いまでもたまに自問します。アクセス数を稼ぐために再び機材ネタを書くのか、それとも、発信したいと思うことだけをこれからも発信するのかと。で、後者のほうをいまだに続けているわけです。
ただし、雑誌など印刷媒体には機材の話を書いてます。都合のいい部分だけコピペされて一人歩きする心配がネットほどはないからです。
おそらく、適度に機材ネタを散りばめて、写真の話をしたらいいのでしょうね。でも、皆さんに思われているほど器用な人間ではないので、うまくできるかどうか。
あ、でも近々カメラの話を別なブログで発信することが決まってます。それはまた追ってお知らせします。
© all rights reserved
| 固定リンク