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2018年9月25日 (火)

ストリートスナップとフィルム

あることがきっかけで、写真を始めたばかりの頃を思い出している。

写真をやるようになった引き金は石川文洋さんの写真だった(そのへんのことはここで語っているので詳しくはそちらを)。

その後に興味を持ったのが、ストリートスナップだった。

近所の写真屋さんが見せてくれた木村伊兵衛さんのパリの写真集、よく通っていた店に飾ってあった土門拳さんの昭和のスナップ、カルティエ=ブレッソンに憧れた。

このような誰もが知るストリートスナップから始まり、その後(挙げ忘れて失礼があるといけないのであえて名前は挙げないが)今も活躍する古今東西の写真家の多様な「Art of Snap Shooting」を知り、大いに影響を受けた。

自分が憧れた写真家、むさぼるように読んだ本を書いた方々の多くと、今では様々な場面でご一緒させていただく機会がある。すごく感慨深い。

当時は(今もほとんどスタイルは変わらないが)ライカとGRにフィルムを詰めて街を歩いた。街がそれまでとまったく違って見えた。

時は常に流れ、すべてのものは変化する。その過ぎ行く姿が見せる一瞬の輝きをフィルムに写したいと思った。

先日神戸で街歩きをしたとき、参加者で1人だけ、最初から最後まで私と行動を一緒にした方がいた。写真撮影は一人ひとりペースが違うので、最初は一緒にいても、たいがいはバラバラになるもの。しかし彼は違っていた。

正確な言葉は忘れたが、終わってから彼が「一緒に行動してずっとロベルトさんのスナップの撮り方を見てましたが、すごく刺激になった」みたいなことを言っていた。じっくり構えて撮るタイプかと思っていたが実はちがうと。

かつては街を歩きながら、手元のライカを見ないでピントを合わせる訓練をした。遠くに撮りたい対象が見えると、近づきながら、撮影距離になるまでにはピントを合わせておいて、最適な瞬間に、撮る。オートフォーカスより速い。フィルムも1枚だけ。

先日神戸で撮った写真を何枚か載せておく。全部ライカとトライX。

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☆ 10月に、前回とは違う場所(ここはたのしそう)を歩くことになっているので、フィルムでもデジタルでも、関西以外の方でも、大歓迎。

【メリケンカフェ企画】安達ロベルト×山崎えりこ 「ぶらりカメラ散歩」in 神戸異人館〜元町・トアウエスト・モトコー〜

☆ そして、いまだ撮っていてわくわくするフィルム、その魅力をお伝えするワークショップもやります。恒例のワークショップですが、毎回、語り足りません。

音楽でもアナログレコードが欧米を中心に復活してきていますが、それは一見、音にうるさいオーディオマニアによるものと思われがちですが、それを支えているのはむしろDJ文化です。

ラップトップから音楽を流すのと、レコードをターンテーブルで回すのでは、フロアのノリがぜんぜん違うと言います。

おなじように欧米、アジアでフィルムが復権してきているのは、フィルム写真が「クールだから」です。眉間にしわを寄せて「暗室道」を説くかつてのフィルム文化とは無縁です。

こんな話も聞きに来てください。

写真家が伝授 ! カメラがなくても大丈夫 ! 初めてのモノクロフィルムワークショップ

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