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November 01, 2006

ものづくりのエネルギー(3)

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坂口安吾が「FARCEに就いて」という文の中で、こう述べている。


「代用の具としての言葉、即ち、単なる写実、説明としての言葉は、文学とは称し難い。なぜなら、写実よりは実物のほうが本物だからである。単なる写実は実物の前では意味を成さない。」


「言葉」を「写真」、「文学」を「作品」と置き換えて読んでみると、そっくりそのまま、いわゆる芸術としての写真についての説明となるであろう。

写真が単なる写実であれば、それは、実物の前では意味をなさない。目の前にある現象をそのまま記録するだけの写真は、また、芸術とは呼びがたい。

写真撮影という、現代においてはお茶を点てるよりも簡単にできてしまう作業で、なにか新しいものをつくりだそうとすれば、そこには、写実や説明、模倣を超えた何かがなくてはならい。

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