鎌倉(4)
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鎌倉に住んでいた時分にわずかに撮っていた写真は、今はどこにあるかよくわからない。覚えているのは、木々、夕暮れの海岸とそこにいた人々、白い壁の建物、雪などの写真である。
当時は写真ではなく、頼まれて絵を描くことが多かった。絵本の挿絵や本の表紙、エッセイとともに雑誌に連載したり、部屋に飾る絵を頼まれたり。
水彩が得意だったので、もっぱら水彩画を依頼された。水彩の一番の魅力でもあり一番の難しさでもあるのが、乾くまで色がわからず、しかもやり直しがきかないという点だ。微妙な滲みは乾いて定着してはじめて全貌がわかるのだが、もうその時点で(油彩のようには)修正できない。一発勝負。失敗したら下絵からやり直し。
仕上がりがわからず、しかもやり直しがきかないという緊張感は、ライカで撮影することに少し似ている。
さて、一眼レフを友人に返した後は、あまり写真を撮ることはなかったが、たまに撮ることはあった。写真好きの友人たちにその写真を見せると、「ねらいすぎ」と言われた。つまり、構図を決めようという意識が強すぎて、写真がおもしろくないというわけである。
そんな意識を解放してくれたのが、ライカだった。
そのへんの話はまたいずれ。
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Comments
絵の勉強をされた方は、写真を撮っても個性的な人が多いように思います。絵を描けないものにとってはひどく羨ましいです!構図のこともアドバンテージのひとつではないでしょうか。ブログにあるスケッチがとても印象的だったのを憶えています。
Posted by: photomio | December 07, 2006 at 08:12 PM
photomioさま、コメントありがとうございます。そうおっしゃっていただけると安心します。私の場合写真を始めてから絵も変わりましたから、photomioさんなら写真で培った眼で、個性的な絵を描かれる気がいたしますが。
Posted by: ロベルト | December 08, 2006 at 07:46 AM