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October 21, 2007

dimensions

フォコマートが来てからは、ずっと同じ種類の印画紙にプリントしていた。それは、つややかな純黒と表面の質感が好きになってわりと最近使い始めたばかりの紙だったのだが、紙そのものはきれいなのに、どうも仕上がりに、いまひとつピンときていなかった。

そんなとき、なんとなく見た写真展でなんとなく気になった紙があったので、その紙を自分でも試して、ついでに上記の紙の是非をあらためて検証してみようと思いたった。どうせならと、なんとなく量販店で気になったもうひとつの紙と、昨年の写真展でも使ったなじみの紙も加えた計4種類の印画紙(と2種類の現像液)で同じネガをプリントしてみた。

結論から言えば、4種類の印画紙には、ちょっと意外な点に差があった。

それは、「立体感」。

印画紙を単体でみていたときは、黒の色やベースの紙の色、諧調、コントラスト、紙質、表面の質感など、客観的な違いが気になっていたのだが、比較してみてはじめて、それらよりも、あるいはそれらの総体として、より主観的な立体感の違いというものが浮かび上がってきた。

前にあるものが前にあるように見えて、後ろにあるものが後ろに見えるというごく当たり前に思えることが、実は得意な印画紙とそうでない印画紙があるように私には感じられた。

もちろん、それは単なる相性の問題なのかもしれないし、私の思い込みや好みによるところも大きいだろう。だが、写真とは、三次元(ないしはそれ以上)のイメージを二次元の紙に収める作業であるから、立体感は、ひとつの大切な要素であることには違いない。

追記 Oct 23

冒頭に触れた紙は、その色や質感を活かせるテーマや被写体のときにはもってこいの紙であるから、これからも使い続けるつもりであることを付け加えておく。使い始めてこれまで、たまたまそれにふさわしくない被写体のネガを選んでいただけだ。

R0011684s


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