paris (1)
もう先月のことになるが、パリフォト2007(Paris Photo 2007)に行ってきた(2007/11/15-18)。散らばっていた欧州での印象の断片を寄せ集めるのに少々時間がかかってしまったが、ようやく少しだけ整理がついた。ネガの現像も最近終わった。
さて、パリフォト。これだけフォトグラファー人口の多い日本であるが、世界で最も大きな写真イベントの一つであるパリフォトを知っている人は、案外少ないのではないだろうか。
パリフォトとは、簡単にいえば、 年に一度ルーブル博物館の地下にあるイベントスペースに、ヨーロッパ、アメリカを中心とするプライベートギャラリーや出版社が、自分たちの所有する写真を持ち寄り、売るというものだ。要は、写真の即売会だ。
だが、日本語の即売会という響きから連想される蚤の市的イメージからはほど遠く(話は違うが、よく「フリーマーケット」を”Free Market”と誤解している人がいるが、実際には”Flea Market”(蚤の市)だ)、そこで売買される写真は、最低でも1500ユーロくらいの値がつけられる(最高は知らない)。
日本の庶民的な感覚から言えば、絵画ならいざ知らず、一枚の写真に20万円の金額を出すのは、「詐欺じゃないのか」と親兄弟に揶揄されるようなものだろう。だが、欧米の写真コレクターからすれば、掘り出し物の写真が仮にその値段で手に入れば、笑いが止まらないくらいの「安い買い物」だ。
ギャラリーの出展料は、最低でも300万円。だが、それに見合うだけの売り上げがあると聞く。
買い手は、純粋なコレクターのほかに、投資目的の人も多いそうだ。世界の有名なアートオークションで、写真の占める割合が大きくなってきているのもその証拠だ。
人気の中心は、ヴィンテージ・モノクロプリントと、壁一面を隠してしまうほど大きなコンテンポラリー・カラープリントのようだ。
BMWがスポンサーになってから、かなりコマーシャル色が強くなってきたらしいが、同社が写真家に贈る賞もある。出展ギャラリー所有の写真のなかから10数点がノミネートされ、グランプリが選ばれる。
今年グランプリに選ばれたのは、Jitka Hanzlováによる11x14くらい(ノミネートされた中ではもっとも小さなイメージ)の、群れる錦鯉を撮ったカラー写真だった。それを見た時、「なんでこれが?」と思った。正直言って、日本人がよく撮る観光写真のように思えたからだ(作者はチェコ人。彼女の森の写真は好きだけど)。作者のネームバリューか、審査員方には錦鯉が珍しかったのか、はたまた私のセンスが違うのか。
***
写真はパリ市内にて。あと数日で日本では現像できなくなるコダクロームは、渡欧前にMさんからからいただいた粋な餞別。感謝。
"fallen leaves"
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Comments
パリフォトは行ってみたいと思っていましたが、そのような結果があったとは知りませんでした。
鯉の写真、恋ではなかったのですね(笑)
ルーブルの地下に自分の写真が展示されたらと想像すると身震いします。
写真に縁のあった人間として夢を大きくもって頑張ってみたいと思いました。ありがとうございます。
Posted by: Kohala | December 14, 2007 at 07:12 PM
kohalaさま、恋のほうがよかったですね。しかもパリだからちょっと濃いやつを。と、お洒落はさておき、来年は日仏友好150年記念かなにかで、パリフォトでも日本に関するイベントがあるかもしれないと聞いています。お互いチャンスの到来を祈りましょう。
Posted by: robert | December 14, 2007 at 07:19 PM