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March 30, 2008

写真に写るもの(2)〜生活感

「写真(プリント)には撮る人の生活感が出る」と、先日あるインタビューで答えてびっくりされた。「生活感」という言葉がインタビュアーには新鮮だったのだと思うが、写真をやればやるほどそう感じるようになったというのが本音だ。

昨年、ある写真家と ー短期間ではあったがー 日常を共にする機会があった。そこで発見したのは、彼の日常が、彼の撮る写真に似ているということだった。彼の写真に見える美意識は、彼の生活の隅々に同じように浸透していたのだ。

前回のエントリーで述べたような距離感の近い「ウェットな」プライベート写真を日本人写真家が多く撮るのは、おそらく彼らの生活がウェットだからではないだろうか。

この意味で写真は、着るものに似ているのかもしれない。

たとえば結婚式に行くと、一様に皆立派な服を着ているが、それぞれ生活感が滲み出ていて、しっかりと「その人の」服になっているからおもしろい。日ごろから清潔にしている人、いない人、ものを大切にする人、しない人、そういう服を着るシチュエーションに馴れている人、いない人等々がなんとなく読めてしまう。同じ服でも着る人によって印象が違うのは、体型のせいだけではないのだ。

美しい写真が撮りたければ、日常を美しくするしかない。かっこいい写真が撮りたければ、生活をかっこよくするしかないのではないか。


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Comments

こんにちは〜。
その通りだと思いました。
テーマとか色々と細かい事を考えてたりしたのですが、
逆説的に考えて、どんな自分になりたいかを想像する事にしました。

Posted by: colors | March 30, 2008 at 02:37 PM

colorsさま、コメントありがとうございます。「卵が先か鶏が先か」的な議論なのかもしれませんが、私も、写真に限らず、人がアウトプットするものには多かれ少なかれその人の生き様が出ると感じています。

Posted by: robert | March 30, 2008 at 11:31 PM

日常は人に雰囲気を造り、その雰囲気は写真そのものになりますね。
日々そのものが写真を大きくすることだと実感しています。
そんな写真を求めて毎日を生きることは楽しいですよね。

Posted by: kohala | March 31, 2008 at 06:25 PM

kohalaさま、ありがとうございます。kohalaさんの写真からは、「行動力」と真っすぐでポジティヴなエネルギーが感じられますよ。きっとそういう日常なのでしょう。

Posted by: robert | March 31, 2008 at 07:51 PM

こんばんは。いろいろと写真の根底を探る問題定義が続いていますが、物理的距離感も心理的距離感も写真を撮る側と観る側、両方に存在すると思います。それは今までの生活環境から生じる感受性や好奇心の違いによって人それぞれの距離感を持っているのではないでしょうか。撮る側にとって重要なことは被写体が持つ力の強弱を感知し適切な物理的距離感を掴むことだと考えます。写真とは真実を写した結果だけではなく、それを通じていろいろな生活観を抱いている観て側の人々にその写真の心を様々な観点で感じて頂けるものが作品としての価値を生じさせるものだと思います。
難しく考えれば考えるほどフットワークが悪くなりますので楽しく写真を撮ることにします。

Posted by: tefteff | March 31, 2008 at 10:56 PM

>美しい写真が撮りたければ、日常を美しくするしかない。かっこいい写真が撮りたければ、生活をかっこよくするしかないのではないか。

精進しなければ・・・・・

でもそれって主観の問題だからなぁ・・・

Posted by: maharishi | April 01, 2008 at 10:21 AM

tefteffさま、
楽しく撮るのが一番!ですね。
視る側の距離感は書くと長くなりそうだったので、今回は書きませんでした。被写体の力と物理的距離は興味深い視点です。ありがとうございます。

maharishiさま、コメントありがとうございます。
めっちゃ主観、しかも相対的ですよね。
自分の主観を貫きたいと思いながら、人様の主観にふらふらしては反省するということを日々繰り返しています(笑)。

Posted by: robert | April 01, 2008 at 02:27 PM

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