一杯のコーヒーから(1)
私は自他ともに認める大のコーヒー好きだ。どれくらい好きかというと、うちのネコのエミリオの次くらいに好きだ(かえってわかりづらいか)。
コーヒーをほとんど飲まない家で生まれ育ったので、コーヒーに目覚めたのは案外遅く、22、3の頃。ちょうどアートを志したのと時期的に重なる。
「目覚めた」と言ったのにも意味があって、コーヒーを飲み始めたきっかけが、実は眠気覚ましのためだったのだ。
大学生の時分はやたら忙しく、眠い日が多かったので、どうしたら日中しゃきっとできるか、その方法を探していた。いろんなお茶、アルコール(!)などを試したが、あるとき、コーヒーを飲んだら急に頭が冴えて、気持ちが大きくなったことがあった。
そのとき飲んだのは、学食のおばさんがいれてくれたコーヒーだったから、今振り返ればそれほどハイクオリティのものだったとは思えないのだが、コーヒーの「免疫」のない私には、けっこう効果があったようだ。それ以来、目の覚めるコーヒーを求め続けるようになってしまった。
もともと胃腸が強いほうではないので、飲み過ぎたり、質の悪いコーヒーを飲むと、かえって疲れる、眠くなることがあるということも分かった。そういう背景もあって、良くも悪くも、どんどん良質のコーヒーを求めるようになっていった。またある時点から、覚醒効果だけでなく、味のよしあしも求めるようになった。
幸か不幸かそれはそれはカメラのレンズ沼のようなもので、求めれば求めるほど魅力的なコーヒーが出てきたのである。
(つづく)
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Comments
はじめまして。
いつも静かに拝見してました。
僕も珈琲は大好きで、いろいろストレートの世界を放浪した挙げ句、トラジャに行き着きました。
しかし、だんだん準備に手間をかける余裕がなくなり、今は京都の小川珈琲のカフェットという簡単珈琲を飲んでいます。
これがなかなか美味しいです。
しかし、たった一杯の珈琲を撮られてもさすがに美しい写真となりますね。
Posted by: YO | May 01, 2008 at 11:58 AM
YOさま、はじめまして。トラジャもいいですね。私の好みは後日の記事に掲載予定です。小川珈琲は京都に行ったら可能な限り寄ることにしています。カフェット、今度機会があれば試してみます。
Posted by: robert | May 01, 2008 at 03:17 PM
こんばんは。
はじめてコメントさせていただきます。
私も、コーヒーが好きですがrobertさんの域にはまだ達しておりません。
でも、好みの味が分かってきておりコーヒーを入れている時が祝福の時間にも感じる時があります。
話は変わりますが、以前某雑誌でGRDⅡで撮影した螺旋階段の1枚からrobertさんの作風が好きになりました。
Posted by: oyaji | May 01, 2008 at 10:14 PM
oyajiさま、はじめまして。何の世界でもそうですが、珈琲にも上には上がいますから、あまり偉そうなことは言えないのですが書いてみました。某雑誌とは物欲系雑誌のコンデジ特集でしょうか。いずれにせよありがとうございます。
Posted by: robert | May 01, 2008 at 10:59 PM
おやおや!この写真だけカラーですか?
カップの白と珈琲の茶が綺麗ですね。
Posted by: henry | May 09, 2008 at 08:13 PM
henryさま、ありがとうございます。実はこのコーヒーシリーズ、ほかの写真もカラーですよ!
Posted by: robert | May 10, 2008 at 12:14 AM