一杯のコーヒーから(4)
好きな豆は何かと訊かれることがあるが、けっこう回答にこまる。なぜなら、答えが「条件つき」になるからだ。つまり、好きな豆はあることはあるが、ある条件を満たしていなければ好きだとは言い切れない、ということだ。
その条件とは何かというと、鮮度などももちろんあるのだが、大きなものとしては「焙煎」がある。
単に深煎りか浅煎りかということだけでなく、焙煎のよしあしも私にとっては大切な条件だ。
ここまで読まれると、なんて面倒くさい奴なんだと思われるかもしれないが、たとえば米なら、多くの日本人が、産地で選んだり、炊飯器の性能や炊け方を氣にしたりするだろう。それと同じこと。私にとってコーヒーは、米と同じくらい日常的なものなのだ。
で、自分好みの焙煎という条件を満たしたとして、好きなのは、「グアテマラ」と「モカ」系全般。
グアテマラは、キレがあって、ほんのり甘くて、後に引かない感じが好きだ。かつて友人の友人からいただいた、腕利きロースターに焙煎してもらったグアテマラ・ピーベリーを飲んだ時の感動は忘れられない。
モカは、日本でモカと言うと、古い世代の人々の間ではさっぱりしたコーヒーの代名詞のようになっているようだが、一口にモカといってもいろいろある。焙煎によっても印象ががらりと変わる。個人的にはハラーやサナニあたりの、深煎りにしたときの赤ワインを思わせる芳醇な風味が好きだ。
余談ながら、シアトル系のカフェに初めて行った人が、「カフェモカ」をストレートコーヒーの「モカ」だと思って注文したら、まったく別な甘い飲み物が出てきて困ったという話はよくある。
(つづく)
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Comments
こんばんは。
日本人は基本的に『モカブレンド』が好きなのだと聞いた事があります。
私は、グアテマラが好きです。
比較的酸味が少なく苦味が強いわりに口の中も喉越しもスッキリしている事が好きなのです。
豆も炒り方によって、味が左右されるようですね。
Posted by: oyaji | May 10, 2008 at 10:21 PM
oyajiさま、モカブレンドも、豆の配合や焙煎などによって微妙に味が違うので、それぞれのお店の個性が楽しめますね。
Posted by: robert | May 11, 2008 at 10:50 AM