laos

April 20, 2005

旅とライカその12

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はじめて見るのに、いつかどこかで見たことがあるような光景。
そんなものが撮りたくて、ラオスにライカを持っていきました。

これは、まさにそんな一枚。

撮っている時は夢中で、まったく自覚していなかったのですが、現像して人に指摘されてはじめてそう思えました。見れば見るほど奇蹟のような絵に見えます。


girlatriver_s

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「水を汲む女性」
ラオス・ビエンチャンのメコン川にて
Leica M6 + Summilux-M 35mm F1.4
F5.6 1/250s TMY
Robert Adachi all rights reserved
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April 17, 2005

旅とライカその11

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gr020103
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「2004」
ラオス・ビエンチャンの市場にて
Ricoh GR21 AE KR64
Robert Adachi all rights reserved
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April 14, 2005

旅とライカその10

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lao_munk

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ラオス・ルアンパバーンの寺院にて
Leica M6 + Summilux-M 35mm F1.4
F1.4 1/1000s TMY
Robert Adachi all rights reserved
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April 11, 2005

旅とライカその9

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gr080204
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ラオス・ルアンパバーンの寺院にて
Ricoh GR21 -1AE KR64
Robert Adachi all rights reserved
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April 03, 2005

もっとやさしくすればよかった(旅とライカその8)

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その英語の流暢な彼は、たくさんの質問をしてきた。
「すいません(Sorry)」というのが、彼の口癖だった。

「すいません、あなたは何の仕事をしているんですか?」
「東京に住んでいるんですか?」
「すいません、いまどのホテルに泊まっているんですか?」

彼は日本語も(本で)学んでいるらしく、日本語についても質問してきた。
「ゲツヨウ、カヨウ、スイヨウ、そのあとはなんでしたっけ?」
「すいません、イチガツ、ニーガツ、サンガツ、ヨンガツ、ゴーガツ、、、、正しいでしょうか?」

私は、この夕暮れ時の光が美しい時間、メコンの砂地で遊んだりおしゃべりしたりする若者たちのシャッターチャンスを逃すまいと必死で、正直、彼の質問に答えるのはおっくうだった。

半ば適当に答えながら、私はたくさんのシャッターを切った。

太陽が西の大地に沈みきると、皆が家路につき始めた。彼はホテルまで一緒に行きたいと言ってきた。私は彼に道案内を頼んだ。途中、メコンの浅瀬を横切らなくてはならなかった。ジーンズのひざ上まで濡らしながら歩いた。

空はゆっくりと暗くなっていった。

sunset彼は私にいろいろと話してくれた。
卒業したら本当はバンコクで英語か日本語を学びたいけれど、たぶん経済的な理由で不可能だということ。英語を使いたいからホテルで働きたい、でもすごい競争率だということ。外国、それもできれば日本かアメリカに行ってみたいということ。

彼があまりにも「熱い」ので、過去に何度も外国で経験したように、もしかして彼も、日本での仕事を私に紹介してほしいと言い出すのではないかと思ってしまった。

ホテルに着いた。別れ際、彼になにかプレゼントはないかと思い、カメラバッグの中を探した。友人が神職をしている神社のお守りがあった。「This is for good luck.」と言って、それを渡した。彼はあまりピンと来ていないようだったが、何度もお礼を言った。

もっと英語を勉強したいからもう少し一緒にいてもいいかと訊かれたが、私は残念ながら時間がないと答えた。本当は夜の仕事の予定まで少し余裕があったのだが、まるで振り切るようにホテル前で彼と別れた。

彼は最後まで笑顔だった。


今彼のことを思い出すと、胸が少し、苦しくなる。

もっとやさしくすればよかった。

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Ricoh GR21 F8 AE KR64
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March 31, 2005

当たり前の美しさ(旅とライカその7)

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ある日の夕方、仕事の休憩時間中に、私はメコン川に散歩に行った(このときの仕事は「ラオス時間」で進行していたので休憩がたっぷりあった)。乾季のこの時期は、メコン川の水も少なく、川底の砂地がむき出しになっていて、一種の公園のように、地元の人々が大勢集まってきていた。

夕陽撮影のいいスポットを探していると、高校生(だと思う)のグループに会った。男女総勢15名くらいはいたであろうか。彼らはおしゃべりをしたり、サッカーをしたり、馬跳びをしたり、のんびりと夕暮れの時間を楽しんでいた。

シャイだけどフレンドリーな彼らに、私はカメラを餌にアプローチした。彼らは三脚にセットされたカメラ(GR21)を覗いたり、私の顔をチラチラ見ては恥ずかしそうに笑ったりしていた。私はゼスチャーで許可を得ながら、彼らの写真を撮った。ファインダーを通しても、彼らは心底楽しそうに見えた。

そのうち、私への質問合戦になっていった。

「どこから来たの?」
「結婚してるの?」
「名前は?」….

いきなり2番目の質問が「結婚してるか」である。これはラオスのどこに行ってもそうであった。みんな結婚によほど関心があるんだろう。あるいは、それくらいしかすぐに言える英語の質問を知らないのかもしれない。

3atriverなかに一人、独学で英語を身につけたという男性がいて、流暢な英語を話した。彼は「どうして外国から来る人はみんな、ここで夕陽の写真を撮るんですか?外国には夕陽がないんですか?」という質問をしてきた。私は驚いた。

彼らにとって、メコンに沈む夕陽は、当たり前にそこにあるものなのである。仮にラオスの外に出たことがあれば、それがいかに美しく、かけがえのないものかが分かるのであろうが、ずっとこの地で育った彼らにとって、この美しい空とメコンと太陽は、それがそこにあることが普通なのである。

メコンの砂地のうえで私は、空気の抜けたボールで一緒にサッカーをしたりして、彼らとの時間を楽しんだ。

西の空が次第に赤みを帯び、東の空には青白い満月が昇り始めていた。

(つづく)
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Leica M6 + Summilux 35mmF1.4
F8 1/1000s TMY
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March 27, 2005

無理をしない国、ラオス(旅とライカその6)

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さて、いよいよ舞台はラオス。

首都ビエンチャンは、バンコクから飛行機で1時間あまり。同じ首都は首都でも、バンコクとはあまりに違いすぎて「え、これがホントに首都?!」と思えるほど。ビエンチャンは人口も5、60万人ほどだし、車ならあっという間に端から端まで移動できる。人々も皆温厚でのんびりしている。

東南アジアを旅する人がよく言うのが、人口600万人の巨大商業都市バンコクから小さな地方都市のようなビエンチャンに来るとほっとする、ということ。私もそれに賛成する。

ラオス語はタイ語にかなり近く(タイ語の方言という分類らしい)、人々はタイのテレビ放送を普通に見ている。仏教徒が人口のほとんどを占める。

在ビエンチャン日本大使館の職員さんの話では、ラオス人は怒られても人事のようににこにこしているかわりに、他人を責めることもあまりない、とのこと。

以前、タイにある孤児の施設を訪問したとき、彼らの宿舎を回る機会を得た。15畳位の狭い宿舎に小学生から高校生くらいの年齢までの10人以上が寝泊りしていた。日本ならおよそ上下関係ができていじめがあったりしそうな環境だから、そういうことがあるかと彼らに質問すると、いじめはないと断言していた。確かにみんな仲がよさそうだった。文化なのだろう。タイの文化に限りなく近いラオスもおなじなのかもしれない。

4sitting日本人が人をいじめる時というのは、もちろんいろんなケースがあるとは思うが、たいがい、自分が無理にがんばってやっていることをやっていない人が目の前にいるときだと思う。たとえば、本当はやりたくもない仕事なり部活の練習なりを自分は無理やりがんばってやっているのに、「サボってる」やつがいるといじめたくなるし、自分が無理に「普通」になろうとしているのに、「普通」じゃない人を見るといじめたくなるんだと思う。

でも、ラオスの人たちを見ていると、無理してないんだよねー。

そのせいかどうかは知らないが、写真の中でもラオスの人々はえらく自然体だ。

時々、いわゆる先進国でラオスの貧困問題が取り上げられるが、おそらくラオス人の多くはそれが「貧困」だとは思っていないんじゃないか。いじめられないために四六時中がんばる日本人と、無理することをしらないラオス人と、どっちが豊かなんだろう。

いま突然頭の中で、小さい頃にみた「あばれはっちゃく」というドラマの主題歌が流れた(タンゴのリズム)。
「♪無理すんな、無理すんな、、、」

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Leica M6 + Summilux 35mmF1.4
F5.6 1/1000s TMY
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