スケッチ
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先日の森谷修さんの本の記事に、写真は選択(セレクト)だというコメントをいただきました。自動化されていない手間のかかるカメラだと、いろんなことをいちいち人間が決めなくてはいけないのですが、その意識的なセレクトの中にこそ、個性が反映されるというわけです。
私も同意見です。森谷さんの例に倣うと、私の場合、ある一つの写真を完成させるために、以下のような選択を意識的にするわけです(順番は必ずしもこの通りというわけではありません)。
(1)レンズを決める→(2)カメラを決める→(3)被写体を決める→(4)フィルムを決める→(5)絞りを決める→(6)シャッタースピードを決める→(7)ピントを決める→(8)構図を決める→(9)フィルム現像液を決める→(10)プリントするコマを決める→(11)印画紙を決める→(12)印画紙現像液を決める→(13)トリミングを決める→(14)露光の長さを決める→(15)見せ方を決める...
.と、まぁ、ざっとあげただけでもこれだけあるわけです。場合によっては、ライティングだとか、現像液の希釈の割合だとか温度だとか、プリントの大きさだとか、焼きこみだとかコントラストだとか、もっともっと選択肢が多くなります。
これらすべてに、意識的に好みを反映させれば、自ずと個性が出ます。
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でも、もっと圧倒的な個性が欲しい。
そこで、その(15)のあとに、もう2工程増やしてみました。
→(16)写真をスケッチする→(17)そのスケッチを写真に撮る
もうここまでくると、ぜったいに誰にも真似できません。完璧な個性です。
今回、スケッチの被写体に選んだ写真は、このブログの第一回に登場した、震災直後の新潟の写真です。地震で外れた窓を元通りに戻す、祖母の写真。
絵は、写真とはまた別なかたちで、作者の意識を映し出します。
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