exhibitions

April 18, 2008

写真展めぐり

昨日、時間ができたので、半日かけて3つの写真展を廻った。どれもモノクロームの写真展だったが、それぞれに個性があって、面白かった。

最初に行ったのが、菊地久子写真展「Side by Side」。すべて銀塩スクエアフォト。

今回の展示ではないが、過去に菊地さんの病院での写真を視て、感銘を受けたことがある。下手をすれば生活臭むんむんの写真になりかねない病室というロケーションで、やさしく、清潔で、前向きな写真を撮っていたのが非常に印象的だった。

今回の写真展は、ご本人いわく、人物から離れて、風景や物を中心に撮ってみたとのこと。彼女の挑戦を私は評価したい。


次に行ったのが、木村直人写真展「Wind and Window」。

こちらもスクエアフォト。欧米の写真事情にも詳しい木村さんの、こちらもある意味で日本の写真界の主流に挑戦するようなスタンスでの展示。写真にはエディションが振られ、タイトルに並んで値段がつけられている。

だが、写真そのものは、木村さんの静謐な視点。止まっているようで動いていて、動いているようで止まっている、独特の切り口だ。あえて雄弁には語らず、聞こえる人にだけ聞かせる。おだやかな確信に満ちた空間だ。


最後に行ったのが、ライカギャラリーでの上田義彦写真展「at Home」。

一般公開に先駆けてのパーティー会場だったので、人がとにかく多かったが、作品を一つひとつじっくり視ることは、かろうじてできた。

写真集が出る前から上田さんのファミリー写真は雑誌で視て、ものすごく好きだった。ローキーでローコントラストなのに、すべてのディテールとあらゆるドラマが見える上田調のプリントに驚いたものだ。何年か前のエプソンでのインクジェット展にはあえて行かず、今回はじめてオリジナルプリントを視た。

たった一点のハイエストライトを残してあとはぎりぎりまでグレーに沈めるプリントに、氏の自信と執念と美意識を感じた。

かれん夫人とエリオット・アーウィットさんも列席していた。ご本人と挨拶したとき、氣の利いたコメントが一切言えず、帰宅時にかなり後悔。

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April 14, 2008

thank you

写真展「Awareness」が終了しました。

ひとことで言えば、タイトルの通り、「氣づきに満ちた」写真展でした。

お越しくださったあなたに感謝です。

同じネガからプリントしても一枚一枚微妙にトーンがちがうように、同じ人間でも一人ひとりが微妙に異なる感性を持っていて、だからこそ共感しあったり影響しあったりして生きていることがおもしろいということを、あらためて感じることのできた一週間でした。

撤収後まもなく余韻がフェイドアウトしたので、氣持ちはもう、次。

同時開催のお誘いをくださり、期間中もずっと助けてくださった、敬愛する写真家にしてプリンターの加藤法久さんには、最上級の感謝をしてます。

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April 04, 2008

在廊予定

写真展「Awareness」の作者在廊予定です。

8日(火):終日
9日(水)、10日(木):時々います(笑)。運がよければ(わるければ?)会えるでしょう。
11日(金):終日
12日(土):14:00~
13日(日):終日(~17:00)

写真展の詳細はこちら

お待ちしてます!

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March 15, 2008

exhibition "awareness"

来る4月8日(火)~13日(日)に、東京渋谷のルデコで写真展「Awareness(アウェアネス)」を開催します。

"Awareness"とは、「氣づき」とか「認識」の意。
「水」と「時」という二つのテーマにもとづいた私なりの「氣づき」をご覧ください。

オール銀塩モノクロプリント。
少数先鋭で展示します。

現在、私にとってブログは、「作品」を発表する場ではないのですが、写真展は、ブログには載せない「作品」を発表する場と考えています。ぜひいらしてください。

詳細はこちら

また、加藤法久さんの写真展「くらい to くらい」がルデコの別階で同時開催されます。モノクロファンでなくとも一見の価値ありですよ。

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February 07, 2008

the tone

もう20年以上も前のことであるが、異国の地で、もっぱらたいくつしのぎとさびしさをまぎらわせるため、毎日鉛筆画を描いていた時期があった。

そのころは主にポートレートを描いた。ポートレートは、 身体や顔の個々のパーツのバランスを丁寧に捉えなければならない。 と同時に、その人らしい特徴もつかまなければならない。それらすべてが違和感なく紙の上に収まって、はじめてポートレートと呼べるものになる。けっこう難しい。

鉛筆画の魅力は ー いまになって分かったのだが ー、モノクロ写真と似ている。つまり、黒と白の濃淡だけですべてを表現するという点にある。しかも、鉛筆と消しゴムと、あと日本では見かけない一つの小道具を使うだけで、独特のグレーを帯びた、非常に緻密な表現ができる。このシンプルな原理で無限のトーンが出せるという点が、私の性に合った。選んだ題材にたまたま恵まれたせいもあり、最初の作品でいきなり学校で評判になった。その後周囲からもよく「私にも描いてほしい」と言われ、嬉々として夜を徹したものだ。

そんな十代の頃の記憶は、すっかりどこかに忘れていたのだが、ギャラリー・バウハウスで開催中の「清家冨夫写真展 West Pier」をみて、それがリアルに甦ってきた。

清家氏は、写真に対する基本的な姿勢は一貫させながらも、毎回違うスタイルで、観る者を驚かせる。今回は中判による撮影と聞いて、勝手にいろんなイメージを想像していたのだが、もののみごとに裏切られた。その驚きの中身はぜひギャラリーで発見してほしい。

それとは別に今回の新作には、不思議な既視感があった。はじめその理由が分からなかったのだが、ギャラリーを去る直前になって、それが作品のグレートーンによるものだと気が付いた。約20点のイメージの中には、かつて私が異郷の田舎の家で、ちいさなライトの下で夢中で追いかけた、あのトーンがあったのだ。

それともう一つ。あえてタイトルへの言及は避けるが、West Pierの作品以外に、凝視すると泣いてしまうかもしれないと直感し、本心とは裏腹に、とっさに通り過ぎてしまった作品がある。こういうことを実はほとんど経験したことがない私は、少々戸惑った。次回ギャラリーに行くときもまだ、凝視できないかもしれない。

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(c) Tomio Seike

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October 31, 2007

(号外)写真展、写真集のお知らせ

■11/3, 4に横浜美術館において、リコーGR DIGITAL発売2周年を記念して、プロカメラマンや各界の第一線で活躍する人々による写真展「photoGRaph 100」が開催されます。

私もGR DIGITALでのカラー作品を一枚出しています。

http://www.ricoh.co.jp/release/by_field/digital_camera/2007/1022.html

■また、その作品を集めた写真集が発売されます。

詳細と写真提供した人々のリストはこちら
http://www.ricoh.co.jp/release/by_field/digital_camera/2007/1030_3.html


■前回のエントリーでもご紹介した「コスモス展」が、11/8まで開催されています。

http://www.gallerycosmos.com/

昨日のパーティでお会いした皆さま、ありがとうございました。

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July 21, 2007

can be a mirror

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>> リコーGR BLOGにインタビュー記事掲載
>> 安達ロベルト・オフィシャルサイト
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写真について、いつもさまざまなことが頭のなかにあって、それをブログに書くことで、論理的に整理したり、世に問うというとまではいかないが、読者さんたちに問うつもりでいる。

しばらくエントリーがなかったここ数日も実は、あることが頭にあって、文章を書くことは書いた。だが、何度も読み返すうちにアップロードを思いとどまった。

それは、最近みた「旅」をテーマにした写真展二つについての批評だったのだが、刺々しい言葉で書いたその文を読み返せば読み返すほど、自分にその言葉が返ってきた。人のふりみてなんとやら、明日は我が身、である。

写真展での批判的な目を自分自身に向けながら、昨晩はプリントをした。満足のいくプリントは一枚もなかった。

8s

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Leica M3 + Summicron (DR) 50mm F2
F4 1/50s 400TX
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March 20, 2007

(号外)写真展示のお知らせ

リコー第5回Caplio&GR DIGITALフォトコンテスト展が下記の日程で開催されます。そこに、プロカメラマンの作品として、私の作品も2点だけ、他の方々の作品とともに展示されることになっています。短い開催期間ですがぜひともご覧ください。

期間:2007年3月22日(木)/23日(金)/24日(土)
開館時間:平日10:00~19:00/土曜日10:00~17:00

リコー本社事業所2F i-salon
東京都中央区銀座8-13-1 リコービル2F

http://www.ricoh.co.jp/dc/capliolife/appreciation/exhibition/

プロの作品は、ここからの抜粋です。
http://www.ricoh.co.jp/dc/capliolife/appreciation/

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March 14, 2007

清家冨夫写真展

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>>安達ロベルト・オフィシャルサイト
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ある写真家が、欧米の写真は現代美術寄りに位置しているが、日本の写真は文学的で、それが息苦しいということを言っていた。それは写真が作品たるにはコンセプトやメッセージが大切だと無意識に多くの日本人写真家が思っていることの現れなのかもしれない。かといって、現代美術であればいいというものでもないと思う。

ところが、現在PGIで行われている清家冨夫写真展「LIGHT ON DUST - Glynde Forge -」では、見る者が、そのような文脈から離れ、写真そのものの放つ魅力とその奥にある作者の静謐な眼差しを享受できる。そこにあるのは、印画紙の上で純粋に光と影のコンポジションを追求し、日常をぬくもりのある美に昇華させた、一枚一枚の写真の力である。

この、見る者に一定の見方を強いることなく、かといってワイドオープンなわけでもなく、イマジネーションがするりと入り込む余地をいい塩梅に残した懐の深い視点は、その持ち主の二つの距離感を私に強く意識させる。

まず、被写体との距離感。この客観と主観が絶妙なバランスを保つ視座は、いったい作者のどこからくるのだろうか。

もう一つは作品との距離感。多数の写真家の作品から私は、ある種の雑さと印画紙に染み込んだ作者の念や生活臭を感じるのだが、清家さんの作品には、それらがない。多くが自らの作品への執着を手放せないなか、清家さんは、常に高いクオリティの作品を徹底的にこだわってつくっていながらも、最終的には作品から「デタッチ」して(執着を手放して)いるように感じる。

以前ご本人に、その写真を所有したいと思わせる「ざわざわする感覚」を写真に求めよとのアドバイスをいただいた。どうやったら自分の作品からそれがもっとにじみ出るようになるか、考えては試行錯誤する毎日である。

Seikegf1(c) Tomio Seike

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March 12, 2007

(号外)写真展示のお知らせ

月刊「写真工業」3月号の特集記事「私のライカレンズ」に掲載された写真のオリジナルプリントが、下記の予定で展示されます。

2007年3月13日(火)~18日(日)
12:00~20:00(最終日~17:00)

アートスペースモーター
東京都中央区入船2-5-9
入船サイト1F
03-3552-0123

非常に好きなライカレンズのひとつ、ズミクロン90ミリで撮った写真です。私の写真は一枚だけですが、それ以外にも多くのライカレンズの写真、M8とR-D1の比較写真、各社ツァイスレンズの比較写真などが展示されると思います。

(↓今回はこの写真が展示されます。)
shimizu01-2
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Leica M6 + Summicron-M 90mm F2
F2.8 1/30s TMY
Robert Adachi all rights reserved
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February 13, 2007

(号外)写真展示のお知らせ

月刊「写真工業」2月号の特集記事「私の常用レンズ」に掲載された写真のオリジナルプリントが、下記の予定で展示されます。

2007年2月15日(木)~21日(水)
12:00~20:00(最終日~17:00)

アートスペースモーター
東京都中央区入船2-5-9
入船サイト1F
03-3552-0123

雑誌では、リコー最後の銀塩カメラのひとつGR21についているGR Lens 21mm F3.5について書きました。くわしくは記事を読んでいただきたいのですが、諧調が非常に豊富なレンズです。ほんとに常用しています。

編集の方には確認してませんが、たぶん↓の写真です。

0104s
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Ricoh GR21
AE 400TX(Tri-X)
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September 20, 2006

清家冨夫さんとライフスタイル

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17日に、新しく御茶ノ水にできた写真専門の美しいギャラリーgallery bauhausで行われた「清家冨夫ギャラリートーク」に行ってきた。

2時間超のトークは、作家としての領域をより深く広くしようとしている私にとって、たいへん有意義なものであったし、理想的なギャラリーとアーティストと社会との関係を目指すスタッフの方々の心意気が感じられた。このような企画に招いていただいてたいへんありがたく思っている。

さて、清家冨夫さんは現在、英国を拠点に欧米で活躍していて、日本人作家としては稀な、海外のギャラリーと契約を結んでいるモノクローム写真作家である。

清家さんの生のプリントは初めて拝見したが、他者が決して真似できない、独特の品格にどきっとさせららた。これはいったいどこから来るのだろうか。

ギャラリーで展示するプリントは大きくするものという先入観を無意識に持っていた私は、そのプリントのサイズに初めは少々驚いたのだが、ご自身の「写真はディテールを見たい」という言葉の通り、じっと「愛でる」のに実はちょうどいいサイズなのかもしれないと、後から感じた。

日本では、モノクローム写真作家というのは、肩書きとしては存在しても、職業としてはあまり現実味がないのが実情だ。というのも、日本には欧米のような写真を芸術作品として売り買いする市場が確立されていないからである。

ところで、清家さんのお話を聞いて感じたのは、一流のギャラリーは、作品を売っているのではなく、「ライフスタイルを売っている」ということだ。

アートに限らず、一般の市場も、現在は、「モノを売る市場」から、「ライフスタイルを売る市場」へと変化している。

例えば自動車であれば、これまでは、その車自体がいかに優れているかを宣伝し、その車をモノとして売ることを目的とした市場であった。しかし現在は、その車を所有することによってもたらされるライフスタイルを提案し、その車に試乗し購入する過程をも含めたトータルな体験を売ることが求められる市場へと変化している。

優れた芸術作品は、生活に感動と潤いを与える。そんな芸術のある豊かなライフスタイルを社会にたいして提案できるギャラリーの存在は、我々アーティストにとっても貴重である。と同時に、アーティストももっともっと切磋琢磨し、芸術性を高めなくてはならないと思う。

Seike
(c) Tomio Seike

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July 24, 2006

写真展「雨 rainscapes」報告(3)

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昨日、写真展「雨 rainscapes」が、成功のうちに終了いたしました。

ご来場くださった方、ありがとうございました。
いらっしゃれなかった方、残念でした。またの機会にお越しください。

今回の写真展は、様々な意味で収穫大でした。

得た縁や気づきを大切にして、今後も驕ることのないよう、次の作品に向かいます。

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Ricoh GR Digital
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July 22, 2006

写真展「雨 rainscapes」報告(2)

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>>安達ロベルト写真展 「雨 rainscapes」 7/18~23
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多くの写真家が、個展を開くと、自分の作品と長時間向き合うことができ、作品を客観的に見ることができると言っています。それについて異論はないのですが、私の場合、作品にたいする印象が、写真展を開いた前と後で、意外なほど差がありません。

これは、自分がまったく客観性をもっていないか、あるいは制作の段階から既に冷めた目で作品を見ていたかのどちらかを意味すると思うのですが、私の場合はおそらく後者です。

それは、写真展に向けてそれなりの量のネガのなかからセレクトし、自分のイメージに忠実にプリントし、さらにそれらを絞り込む段階で、自分のテーマといいますか、「そもそも何を表現したいんだろう」という根本的なクエスチョンを常に発していたからかもしれません。このスクリーニングの過程で、作品をある程度突き放して見ることができるようになったのではと推測します。

このテーマを掘り下げる作業は、表現者としては非常に有意義でした。

今回の写真展は、モチーフは「雨」ですが、テーマは別にあります。

では以下に、今回の写真展会場で掲示している、テーマについての文を載せてみます。


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今回「rainscapes」で展示されている写真はすべて、私の「心象風景」の写真です。

それは、具体的な撮影日時と場所が特定される旅行の記録写真でもありませんし、何らかのメッセージ性があるわけでもありません。

私は芸術というものを「こちら側」と「あちら側」をつなぐ媒体だと思っているのですが、そのなかでも写真は、こちら側の現実世界の中にあちら側のイメージを見つけ出しては、つかまえて、それを紙の上に映し出す行為だと思っています。

私がいう「あちら側」には、スピリチュアリティや死の領域も含まれるのですが、それだけではなく、目に見えないもの全般、つまり、潜在意識の領域や、過去、未来も含まれています。

そんな見えない領域のイメージ、つまり「心象風景」を、目の前にある現実世界の中から見つけ出し、つかまえ、自分が見ているイメージどおりに映し出す。写真とは、なんとチャレンジングな営みではありませんか。

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July 18, 2006

写真展「雨 rainscapes」報告(1)

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18日から写真展「rainscapes」がはじまりました。

初日は盛況。このブログでもおなじみのmenmenや、私の写真の心の師匠、お世話になっている方々、はじめてお会いする様々な業界の方が数多く集まってくださいました。うれしかったです。ありがとうございます。

当初の予定通り(笑)、連日雨が降ってます。

ゆっくりご覧になりたい方は、平日の昼間がおすすめです。

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July 15, 2006

写真展「雨 rainscapes」予告(7)

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先ほど作品のマット入れが完了。「鑑賞に値する作品」にするのは、それなりにたいへんです。

でも、そのかいあって、作品がいい感じに引き締まりました。

では、ご質問もいただいているので、あらためて写真展の詳細です。


■安達ロベルト写真展■

雨 rainscapes

2006年7月18日(火)~23日(日)
12:00~20:00(最終日~17:00)

アートスペース・モーター
東京都中央区入船2-5-9入船サイト1F
電話:03-3552-0123
ギャラリーのサイト >>

主催:株式会社ヒットオン「暗室レポート」

※ギャラリーの半分は、月刊「写真工業」の月例レポートに使われています。

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Ricoh GR Digital
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July 13, 2006

写真展「雨 rainscapes」予告(6)

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ここ数日、ココログがメンテナンス中だったため、記事も書けなければ、コメントもできませんでした。思いたったときに使えないって、一度便利さに慣れてしまうと、かなり不便に感じるものですね。慣れはコワイ。

ところで、先ほど、虹が出ました。

写真は、仕事場から東京タワーを望む図。見事に東京タワーのうえに、アーチがかかりました。

仕事が思うようにはかどらずイライラしていた私には、この上ない浄化作用。雨の神さまありがとう。


写真展のプリントはイライラもせず無事終了。かなり気力も体力も使いましたが、充実した作業でした。

ちなみに虹の写真は、今回の写真展にはありません。

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July 08, 2006

写真展「雨 rainscapes」予告(5)

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プリントも、最後のもっともたいへんな組写真三枚を残して終了。とりあえずは、ほっと一息です。

今回はすべてが組写真で、4組15枚(あるいは14枚)展示する予定です。

二人称や三人称の写真はありません。つまり、人物写真は一切ありません。一人称の視座からみた雨の日を描いたもののみです。

一枚一枚「念」を込めながら(笑)プリントしたのですが、その過程であらためてテーマを掘り下げていくことができたことが、非常に有意義でした。これまで漠然と表現したいと思っていたことに、少なくとも意識の中では、よりはっきりとした輪郭を与えることができました。

この写真展を終えてから雨の風景を撮るときは、これまでとはまた違う撮り方をするような気がしています。

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Ricoh GR Digital
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July 02, 2006

写真展「雨 rainscapes」予告(4)

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昨年の桜の季節は、散り際に雨が降ったので、カメラを持ってよく出かけました。家から車で15分くらいのところに多摩川があって、両岸には桜の木が並んでいました。

雨の降る川面に無数に浮かんで流れている花びらが美しかったので、橋の上から夢中でシャッターを切りました。

心底満足して帰ろうとすると、撮影の邪魔になるからと胸のポケットに挿していた新品のメガネ(ダテ。ちなみに両目とも1.5)がないではないですか!まだカードの支払いも終わっていないのに!!

根性で3時間くらいは探したでしょうか。それでも見つからなかったのです。たぶん、橋から乗り出して撮ったとき、川に落としてしまったのでしょう。

そんな新品のメガネを犠牲にして撮った写真が、今回の写真展にはあります。

Gr21
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Olympus E-300 + Contax Distagon 35mmF1.4
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June 28, 2006

写真展「雨 rainscapes」予告(3)

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私のメイン機であるライカM6に内蔵されている露出計(光の強弱を測るメーター)は、普段は重宝するのですが、雨の日には誤動作することがあります。

できるだけ濡らさないよう気をつけているつもりでも、湿度の影響もあるのか、ある時点からプラスマイナスを示す赤い▶印が薄くなってきて、そのうち見えなってしまいます(はじめてこれを経験したときはついに壊れたかと思いましたが、撮影後、乾燥した場所に置いておいたら元通りになりました)。ですから単体露出計の携帯が必須です。

そうなると、M6を使うメリットはあまりなく、頑丈なM2あたりが理想のカメラになります。でも、M6のシャッターも、M2同様、雨には影響されませんので、信頼できるカメラであることにはかわりありません。

そんな露出計の働かなくなったライカM6で撮った写真が、今回の写真展にはあります。

M6
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Olympus E-300 + Contax Distagon 35mmF1.4
Robert Adachi all rights reserved
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June 24, 2006

写真展「雨 rainscapes」予告(2)

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7/18日からの写真展のタイトルになっているrainscapeという言葉は、雨(rain)と、風景(landscape)を併せた造語。今日は私が雨にこだわる理由に触れてみます。

私がはじめて雨というものを強く意識したのは、自分たちの結婚式の日でした。桜の季節だったにもかかわらず、台風のような風雨になったのでした(涙)。

列席してくださった方々には、大切なドレスやタキシードや朝早くからセットしてくださった髪をびしょびしょにして、「なんでまたよりによってこんな日に」と思われた方もいらっしゃったと思います(すいません)。

でも、おかげさまで、「雨男」の自覚ができました。よくよく思い返せば、人生の節目節目で、雨(それも激しい)が降っていたことに気づいたのでした。

それ以来、テレビの天気予報などではほぼ100%用いられている、晴れると「いい天気」、雨が降ると「悪い天気」という二分法が、はたして本当にそうなのかなという素朴な疑問を抱くようになりました。

ちょうどそのころ知り合ったカナダ人のヨガのセンセイが、「日本の雨が好き」といって、自分のメールアドレスを、英語の「雨だれ」にしていたことも、雨を違う視点からみるきっかけになりました。

我々は、雨なしでは生きていけないのです。

雨季のある東アジアの島国に生まれ育った者として、雨を捉え直すことができないか、そう思うようになったのです。

ps 東京では「雨男」ですが、実家に帰ると不思議と「晴れ男」なんです。

Bokeh

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Olympus E-300 + Contax Distagon 35mmF1.4
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June 21, 2006

写真展「雨 rainscapes」予告(1)

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来月18日からの写真展「雨 rainscapes」のためのプリントをここのところ集中してやっています。過去にプリントしたものをそのまま使ってもいいのですが、せっかくなので一から焼きなおしてます。たいへんですが、楽しい作業でもあります。

でも、もしかすると、プリントの時間以上に、ネガをルーペで見ている時間が好きかもしれません。

エリオット・アーウィットさんの有名な写真「カリフォルニア・キス」は、あるとき、ネガ(だったかコンタクトだったか)を見返していたら「発見」したのだそうです。つまり、それまでは見逃されていたわけです。

目の前のネガの中に新たな作品を「発見」できるかもしれないという期待と、このコマをプリントしたらどんな画になるだろうと膨らませる想像とで、豊かな気持ちになれる時間です。

Contact

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Olympus E-300 + Contax Distagon 35mmF1.4
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June 08, 2006

(号外)安達ロベルト写真展のお知らせ

7月18日(火)~23日(日)に、急遽、写真展を開催することになりました。

これまで撮りためていた「雨の風景」に、これから迎える今年の梅雨時の写真を加えて発表する予定です。

すべてモノクロ・オリジナルプリント。

詳しくはまたこのウェブログ上で随時お知らせします。

今すぐ、スケジュール帳に予定を入れておいてください(笑)。

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安達ロベルト写真展

雨 rainscapes


2006年7月18日(火)~23日(日)
12:00~20:00(最終日~17:00)
月刊「写真工業」との共同開催

アートスペースモーター
東京都中央区入船2-5-9
入船サイト1F


004

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Leica M6 + Summilux-M 35mmF1.4
F4 1/30 400TX(Tri-X)@160
Robert Adachi all rights reserved
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June 07, 2006

マイケル・ケンナ写真展

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もっとも有名なモノクロ風景写真家の一人、マイケル・ケンナの東京都写真美術館における写真展「IN JAPAN」に、先日、SさんAさんと行ってきました。

Kenna

彼の作品は、ずっと気になっていながらも、日本人以上に日本的なるものを意識した作風を「いかにも」と思っている自分がいたのですが、いざ足を運んでみると、そんな先入観はぶっとんでしまいました。

その失礼ながら「いかにも」だと思っていた作風で、手抜きも隙もまったくない完璧に仕上げられたプリントが、圧倒されるほどの数並べられていたのです。

おそれいりました。
「徹底的」というのは、まさにこういうことをいうのでしょう。

写真の好き嫌いはあっても、彼の写真への真摯な取り組みは、ある種感動的で、多くの人が感じ入るのではないでしょうか。

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